産後の骨盤ベルト

2022年08月30日

こんにちは、三宮鍼灸整骨院KAIです

当院は産後ママさんのご来院が多いのですが、意外と骨盤ベルトを使用していない方が多いです。

今回は、妊娠中から産後のトラブルや骨盤ベルトの正しい使い方についてご説明します。

 

■骨盤の緩みによるトラブルは意外と多い!体だけでなく心にも影響が及ぶことも

妊娠から出産、産後と女性の体型は少しずつ変化します。それに伴い関節や骨盤が緩んでしまうことでマイナートラブルと言われるような腰痛や恥骨痛を感じる方もいらっしゃいます。また、全身に症状が出る可能性があるとも言われています。

それぞれの痛みの原因についてご紹介します。

①腰痛
出産に向けて赤ちゃんの通り道を広げるために緩んだ骨盤を腰回りの筋肉が支えようとすること、また大きくなったお腹を支えるために反り腰など窮屈な姿勢をとり続けることが主な原因です。

②恥骨痛
妊娠初期から「リラキシン(骨盤の骨どおしをつないでいる結合部分を緩めるホルモン)」が分泌されています。緩みは骨盤にかかる負担のバランスが崩れやすくなり、恥骨に大きなストレスがかかることで痛みを感じることがあります。

少しでも苦痛を減らし、心地良い妊娠期間を過ごすためにも、骨盤の良い状態を保つことは大切です。良い状態を保つことを助けるものの1つとして「骨盤ベルト」があります。

 

■骨盤ベルトは正しい付け方が一番のカギ!

骨盤ベルトは正しい位置で付けることによって様々な効果が期待できます。逆に言うと、正しくない付け方では、今感じている症状を悪化させてしまう可能性もあります。

正しい位置の目安を紹介します。
効果を生み出すためには、骨盤ベルトが以下の3点を通ることが必須のポイントです。
①骨盤の後方中央部にある硬い部分(仙骨)
②骨盤の前方、おへそから真下にある硬い部分(恥骨結合)
③太ももの両側で一番出っ張っている硬い部分(大転子)
付けてみると思っていたよりも下の位置になると思います。

装着する際は、できれば上向きに寝て、膝を立ててお尻を持ち上げた「骨盤高位」の状態をつくります。そしてお尻の穴に力を入れた状態で、ベルトを締めます。上向きに寝るのが難しい場合は、立った状態で両足をつま先からかかとまできちんと揃えてお尻に力を入れる方法でも大丈夫です。

締める強さは、きつすぎず、締めた後にお腹側に指4本がすっと入るくらいでOKです。締めすぎは、腰回りの血流を悪くしてしまいますので避けましょう。

もしずれてしまった場合は、きちんと付け直しましょう。あまりにすぐずれてしまう場合は、再度3点のポイントをしっかり通っているか確認しましょう。何回も付け直すのが手間に感じる方は、長めのキャミソールの上からベルトを付けてショーツを上げてみてください。これなら直接肌には当たりませんし、トイレの度に付け直すという手間は少し省けますよ!

 

■骨盤ベルトと腹帯は効果が違います

腹帯(妊婦帯)と骨盤ベルトは異なるものです。

腹帯は一般的にお腹が大きくなり目立ってくる妊娠中期頃から着用し始めることが多く、腹帯の効果としては以下の2点が挙げられます。
①大きなお腹を支えて正しい姿勢を保つことで腰痛を予防できる
②お腹周りの冷えを和らげて血流の良い状態を維持する

また、骨盤ベルトは、妊娠初期から産後にかけて幅広く使用できます。
なかには妊娠中だけ、もしくは産後しか使えないタイプのものもありますので、同じものを妊娠中から産後にかけて継続して使いたいという方は仕様を確認してから購入してみてくださいね。通院先の病院の助産師に相談するのも良いでしょう。

骨盤ベルト、腹帯とも初期から絶対使わなければ効果がないというわけではないので、気付いた時期から開始するのでも大丈夫です。付けてみて「心地よい」と感じられる場合は続けて、「窮屈」や「締め付けで気持ち悪い」と感じてしまうようであれば無理に使用するのはやめましょう。

お身体の状態によっては着用を勧めない場合もあるので、興味のある方はまずは通院されている医師や助産師に尋ねてみてください。

沢山の良い効果が期待できる骨盤ベルト、是非試してみてくださいね。

 

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執筆者:柔道整復師
三宮 鍼灸整骨院KAI 院長 池田祐介

整骨KAI御影院 院長 池田祐介

今までの経験や実績を踏まえ、三宮の地でも多くの方を救済できればと思っております。

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